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2021/04/11
省エネ住宅 - 名古屋の「卓越風」を知る ～卓越風とは～
先日投稿した
風についてのお話し。
風の力を
住宅に利用したい
という想いから
勉強しているわけですが
先日
名古屋では
南や南東の風が多いと
自分なりにアメダスのデータを
引っ張ってみて
調べてみました。
あれからも
色々と勉強していくうちに
とある単語に行きつきました。
それは
「卓越風」
です。
みなさん
「卓越風」はご存じでしょうか？
卓越風とは
ある一地方である特定の期間（季節・年・昼夜）に吹く
最も頻度が多い風向きの風
のことを言います。
要は
その地方で主に吹く風のことです。
これは
IBECという建築関係のサイトがあり
ここの自立循環型住宅という項目に
記載がありまして
全国各所の卓越風が調べられるようになっています。
ちなみに愛知県だと
以下の地点での風が調べることができます。
このデータも
アメダスのデータを基に作成されています。
では早速名古屋のデータを
見てみたいと思います。
非常に分かりにくいとは思いますが
こちらが名古屋のデータです。
色々と書かれておりますが
私もすべてを解説するつもりはありません。。。
ざっくりお話ししていきます。
細かく月単位での記載もありますが
おおまかには
6月～9月の平均値が記載されています。
夏のデータです。
さらにその中から
・7～22時の起居時
・23～6時の就寝時
の2つの時間帯に分かれています。
活動する昼間
寝静まる夜間
という分かれ方です。
ちょっとグラフを見てみると
ピンクの線は私が書きましたが
これは6～9月の起居時の主な風向き。
南や南南東あたりから風が吹いています。
では
同じ6～9月の就寝時はどうでしょう。
先ほどのグラフに書き込むと
こんな感じです。
就寝時には
反対に北からの風が吹いています。
つまり
昼間と夜間では
風向きが逆転している
という事です。
さらに月ごとに細かく見れるデータがあります。
細かい分析は皆さんにお任せいたしますが。笑
起居時と就寝時
どの風向きが多いか見てみると
概ね南南東と北北西という文字が多いです。
南南東と北北西というと
完全に真逆。
非常に分かりやすいですが
名古屋の卓越風は
起居時は南南東
就寝時は北北西
ということです。
では冬は？
という話になるかもしれませんが
基本的に
冬や真冬というのは
自然風を家の中に入れるということは
あまりしません。
自然風を利用するべきなのは
春や秋など気温が安定している季節や
夏の涼しい風が吹く時間帯です。
なので
このデータに記載されている風の向きを
理解するだけで十分かと思います。
ということで
南南東と北北西を意識した住宅づくり
という視点がこれで手に入るわけですね。
少しでもこういった視点を持ちながら
家を見てみると
違った見方ができると思います。
北から南へ風が抜けるように
間取りや窓は設計されていますでしょうか？
ここには
窓の種類なども設計の工夫に入ってきます。
またそちらもいずれブログに書きたいと思います。
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