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2023/03/06
家の構造 - そもそも木造の住宅を設計する際に壁量計算が行われている
みなさんは
住宅の耐震について
どれだけ興味がありますか?
注文住宅を建てられる方なんかは
間違いなくそうですが
このような質問を聞かれれば
「興味がない」
と答える方はほぼ皆無です。
では
どれだけ興味があって
どうしたいか?
と具体的な話になると
みなさん
「耐震等級」
についての話を切り出す方は多いです。
言葉自体が
だいぶ一般的にはなってきましたしね。
等級があると
分かりやすい指標にもなります。
ではそもそも
耐震等級を取らなかったら
住宅の地震への対策は
全く行われていないのか
ということですが
決してそうではありません。
そもそもは
「壁量計算」
というもので
必ず計算をしているのです。
その前提がある事も
ぜひ知っておいて損はないと思います。
壁量計算とは
壁量計算は
建築基準法で定められているもの。
もう少し細かく言うと
建築基準法施行令第46条
「構造体力上必要な軸組等」第4項
により軸組長さを確認する方法
になります。
何をするかというと
大きく3ステップあります。
地震と風に対する壁
3ステップというのが
地震と風に対する考え方。
まずは「地震力」。
地震力にたいして
これだけの壁が必要になる
という「必要壁量」というものを計算します。
これは
少し前にもブログで書いた
屋根の重さなどによって
計算に使う数値が異なったり
それぞれの家の構造によって
そして
床面積も使用しての
計算を行います。
すると
「地震力に対する必要壁量」
が出てきます。
次に風に対する壁。
風に対しても
筋交いなど壁の中の構造によって
計算に使う数値が異なります。
風に対する計算には
「見付面積」というものが
使われます。
これは
建物の東西南北4面の壁の面積。
先ほど地震では床面積を使用しましたが
こちらでは壁の面積を使用します。
そうして算出されるのが
「風圧力に対する必要壁量」です。
これら2つの
必要壁量を出してから
実際に存在している壁量を見比べることで
ちゃんと地震と風に対する壁量が設計されているかを
確認することができるのです。
実際に壁量不足もある
では多くの戸建て住宅で
この壁量計算が行われているくらいだから
ミスなど起こらないくらいの簡単な計算なのではないか
と思われるかもしれません。
しかし
実際に2006年度以降で
3,327件の壁量不足や壁量バランスの不適合
が行われています。
これらの家は建築基準法違反の住宅という事になります。
(決して小さな会社が起こしているというものではなく
3,327件すべてが大手ハウスメーカーや不動産会社のものです)
決して簡単に終わらせることのできない
重要な計算ですね。
こういった計算が行われたうえで
そもそもは家は作られている
とぜひ知っておいてください!
また
時間があるときに
もう少し詳しくご紹介できればと思います!
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