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2018/03/29
土地 - 【道路の考え方(9)】「南向き・南道路が良い」ということを、ちょっと違う視点から考えてみました。
先日、移動中にたまたま見かけた家。
それは、
南道路の家で、大きな目隠しフェンスをしており、さらに窓にカーテンを閉めている家です。
どういったことかと言いますと、
<上から見た図>
<南側道路から見た図>
1階南側の大きな窓の正面に、目隠しの大きなフェンスがある状態です。
この家を見て、なんとなく
「なぜ南側にフェンスをつけたのか?」
と考えました。
おそらく理由は、
「道路からの視線を隠す」
ということです。
ただ、これだけでは100%視線を防ぐことができないので、
(フェンスでは隠しきれない左右からの、視線が入る)
リビングのカーテンを閉める。
しかし、
なぜせっかく日あたりの良い
南向き
南道路
なのに、ここまでしなければならないのか。
東西南北で比較したら、南側は朝昼晩と一日中明かりが入ります。
だから南側で大きく窓を取って部屋を明るくします。
でも道路からの視線が気になって、フェンスやカーテンをするのはなんかもったいない。
二階にリビングを持っていった方がいいのでは、、、
とか、何か他に良い方法はないかと探してしまいます。
ここまでで、何を思ったかというと、
一般的に言われる、
「南向き、南道路が絶対的に良い」
という風潮って、どういうことなのか?
なんとなくの疑問が出ました。
うーん、運転しながら考えていたところ、
ふと思ったのが、
昔の日本家屋です。
昔の広い家って、敷地を大きな塀で囲っています。
道路側から見ると、
大きな塀があって、庭があって、家がある。
塀が「道路」と「家の敷地」を遮断しているから、道路からの視線も気になりません。
もちろんカーテンなんて必要なし。
開放的で明るい縁側が想像できます。
こう考えると、
「南向きだから一概に良い」という感覚が当てはまるのは、
昔の広い土地に建てる日本家屋なのかなと思いました。
昔と今とでは
家の作り方、暮らし方が違います。
家の作り方というのは、構造的な話ではなく、
庭のあり方、土地の大きさ、土地の間口、間取りの取り方、
という意味です。
もちろん、南向きを否定しているわけではありません。
ただ、一概に南向きとは言っても、
その土地の広さや形、周辺環境などによっては
南向きの「活かし方」は様々あって、
昔と今ではその「活かし方」が変わっているのではないか、
ということです。
つまり、
「土地の活かし方、家の建て方って、奥が深いんだなー」
ということを自分なりに考えた、とある日常の一コマでした。
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