スタッフブログ
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2018/06/04
- 住宅ローン審査の信用情報 - 【第4回】住宅ローン審査に使われる「信用情報」とは? – 中国で進む新しい信用情報のあり方「芝麻信用」
今日は
信用情報についてのブログ
です。
第3回目まで書きまして
スタッフブログの中でも
最もアクセスの多いシリーズ
となりました。
ありがとうございます。
【信用情報】シリーズはこちら↓
https://www.tukasa55.com/staff-blog/?cat=22
これまで
・信用情報とは
・どういった履歴が信用情報として登録されるのか
といった内容をご紹介しました。
そして第4回ですが
第2回、第3回と
かなり堅い話になっていたので
今回は息抜きという形で
少し変わった話をします。笑
第1回の最後でも書いたように
近年
信用情報のあり方が
変わってきています。
第1回信用情報はこちら↓
https://www.tukasa55.com/staff-blog/?p=4151
そこで
中国の
「芝麻信用(セサミクレジット)」
そして
日本でもサービスが始まっている
「J.Score」
こちらについて書いていこうと思います。
芝麻信用
そもそも
日本の信用情報というのは
金融機関等がお金を貸し出す際に
「この人に貸しても大丈夫なのだろうか」
という判断材料として
過去の信用取引履歴を確認するため
のものであり
用途も情報も非常に限られています。
しかし「芝麻信用」は
これまでの信用情報以外の情報まで
個人の信用として「見える化」させて
信用情報の用途を広げる
というものです。
良い風に捉えれば
年収や取引履歴と言った
「お金という数字」
だけでなく
様々な情報を
判断材料として活かすことで
「信用力のある人には
より良いサービスが受けられるようにしよう。」
ということです。
では
過去の信用取引情報に加えて
どのような情報を
「見える化」
しているのでしょうか。
信用力の見える化
「芝麻信用」は
中国企業のアリババグループ
アリペイが提供しているサービスです。
このアリババにはソフトバンクが出資しており
大株主ということでも有名です。
芝麻信用の情報として登録されるものは
・アリペイでの支払い履歴
・個人の学歴や職歴
・車や住宅など資産の保有状況
・交友関係
など
アリペイだけでは分からない情報(学歴や資産状況)は
自分で提供したり
政府系の情報などから
把握するようです。
そしてこれらの情報を元に
その人の信用力をスコア化します。
スコア化するのは
次の5ジャンル。
①学歴や職歴などの身分
②資産など支払い能力
③過去の返済履歴
④SNSなどの人脈
⑤嗜好や生活の行動
こういったジャンルをスコア化するのに
・シェアリングエコノミーの評価
・公共料金の支払履歴
・アリペイでの支払い履歴
などといった情報が
利用されています。
とはいえ
細かなロジックは
公開されていません。
また
人間ではなく
AIがスコアリングをしています。
ちなみに
③が
日本の住宅ローンの審査で使われている
「信用情報」
です。
この5つのポイントを合計し
・700~950点 きわめて良好
・650~699点 ↑
・600~649点
・550~599点 ↓
・350~549点 やや低い
この5つのランクに分けられます。
では
この点数をどのように使うか。
信用力の利用先
まず日本だと
①~③の情報を使って
借入の際の審査を金融機関が行う
という感じです。
これが中国では
スコアが高い=信用力が高い人は
・様々なサービスでのデポジットが不要(賃貸の保証金など)
・一部の国のビザ申請手続簡素化
・金融商品の金利優遇
・高スコアの人限定のマッチングサービス
などなどのサービスが
受けられるようになっています。
もちろん
良いサービスを受けるためなら
どんどんアリペイに情報を提供する
ようになります。
つまり
アリババグループには
膨大な個人情報が行くことになります。
最近では日本でも
「信用経済」
「評価経済」
といった言葉が多く聞かれるようになっています。
まさに
これが普及しているのが中国のようです。
この
「信用を高める行動等をして、良いサービスを受けるポイントをもらう(稼ぐ)」
この話は、深くは書きませんが
「仮想通貨」
「トークン」
という概念も
大きく絡んでくる部分だと思われます。
日本での取り組み
日本でも金融機関が
「フィンテック」
を進めていますが
同様に
個人の信用力をスコア化するサービス
があります。
J.Score
みずほ銀行とソフトバンクが始めたサービス。
様々な質問に回答することで
AIにより自分のスコアが見える化され
そのスコアを元に
・貸し出し金額
・利率
が決定し
実際に借入ができるサービスです。
金融資産や学歴、職歴、行動
や
思考パターンなど
が分析対象となっています。
私も一度やってみました。
が、スコアは公表しません。笑
このように
これまでの金融機関の審査方法とは違う
新たな審査が
日本でも始まってきています。
今後もフィンテックは広がっていきますので
金融機関の動向には注視しておきましょう。
第4回信用情報は以上です。
【信用情報】シリーズはこちら↓
https://www.tukasa55.com/staff-blog/?cat=22
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