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2019/04/27 
スタッフのつぶやき
国交省による【不動産業ビジョン2030 ~令和時代の「不動産最適活用に向けて」~】を読んで

 

3日前の

4月24日に国交省より

 

不動産業ビジョン2030

~令和時代の「不動産最適活用に向けて」~

 

という資料が発表されました。

 

 

とりあえず読みました。

 

全62ページ。

 

読書をしているお陰で

62ページ読むことへの抵抗が明らかに

減っています。

 

 

今日は

読んだ感想を書いていきます。

 

たぶん長文になります。

 

 

 

約四半世紀ぶりにまとめられたという

不動産業ビジョン。

 

 

これからの時代背景を捉えた上での

提言となっています。

 

 

なにより一番大きいのは

世界で初めて突入する

異次元レベルの少子高齢化と人口減少という課題。

 

そして

技術革新や若者のニーズの変化による

「所有から利用へ」という

物への考え方の変化。

 

 

この二つが

とても大きいように感じました。

 

 

 

この不動産業ビジョンでは

不動産業を大きく5つのジャンル

 

①開発・分譲

②流通

③管理

④賃貸

⑤不動産投資・運用

 

に分けて書かれています。

 

 

たとえば

資料冒頭の

「各業態の現状」

という項目では

「④賃貸」に関して

 

 

不動産の「所有から利用へ」の流れや

シェアリングエコノミーの台頭等を踏まえ

賃貸不動産に対する借り手のニーズは

今後一層多様化する

 

 

と書かれています。

 

まあこれは本当にその通りですね。

 

 

 

こんな感じで

各ジャンルの現状分析から

これからの時代に即した提言

書かれている感じの資料です。

 

 

 

さて

もう少し大きな視点で書かれているのは

 

「不動産市場全体の変化」

 

について。

 

 

 

私が気になってマーカーを引いたのは

 

消費者のニーズとして

 

・「土地は預貯金や株式などに比べて

有利な資産である」と考える

国民の割合は年々低下する一方で

そう考えない国民の割合が年々増加している

 

・依然として持ち家志向は強いものの

賃貸住宅での居住ニーズも増加している

 

・新築住宅に加えて

既存住宅を選択肢に入れる消費者が

大都市圏を中心に増加している

 

という3つあたりです。

 

この辺も

いつも考えている感覚と同じです。

 

 

 

続いて

名古屋圏の話。

 

名古屋圏は

「自動車・航空宇宙産業をはじめとする

世界最先端のものづくりとそれを支える研究開発」

が特徴であると。

 

 

そして

リニア新幹線でつながる

東京・名古屋・大阪の巨大経済圏を

スーパーメガリージョンと言いますが

 

この中でも3つの都市が

それぞれの個性を活かし

活動の場を創造することが重要である

 

と書かれています。

 

これもよく聞く話ですね。

 

 

 

 

 

さて

こういった現状を踏まえた上での

「これからの不動産業ビジョン」

が書かれているのが

第三章。

 

ここが一番重要ですね。

 

 

まず不動産業の将来像については

 

①豊かな住生活を支える産業

②我が国の持続的成長を支える産業

③人々の交流の「場」を支える産業

 

と定義付けられています。

 

 

たとえば③については

 

まちの賑わいを確保するため

そのための「場」づくりが一層重要になる。

具体的には

空き家を改修してカフェとして再生し

これを地域における憩いの場として開放する

といった取り組みや

オフィス空間の工夫など

不動産業が人々の交流の「場」を創造し

活用を促し

マネジメントする産業となることが

期待される。

 

と書かれています。

 

 

ここは

不動産業の本質が書かれているような気がします。

 

おそらく民間の会社でも

不動産業の本質をとことん深く理解し

突き詰めて下さい

 

ということだと捉えています。

 

 

 

 

続いては

民間だけでなく

官民の共通目標。

 

 

①「ストック型社会」の実現

諸外国と比較すると

既存住宅流通量が極端に少ない

多様化するライフスタイルや

ライフステージに応じた住まいを選択できるよう

既存住宅市場の活性化が急務となっている。

 

適切な活用方策が見込めない不動産に関しては

思い切って「たたむ」ことも視野に入れるべきだ。

 

ということです。

 

②安心安全な不動産取引の実現

不動産取引を巡る紛争の根絶や

悪質な不動産業者の排除など

安全・安心な不動産取引の実現は

未だ発展途上にある

 

ということです。

 

やはり

お金が絡むと様々な思惑が動くのが資本主義

ということに尽きるのだと思います。

 

 

③多様なライフスタイル・地方創生の実現

IOTやVRや自動運転などの技術革新により

従来は不利とされていた地域であっても

暮らし・働き・訪れる場として選択され

地方創生を実現できる可能性があることを

認識する必要がある。

 

それぞれの地域が

そうした活動の拠点として選択されるよう

魅力を高めていくことが必要となる。

 

ということです。

 

ここは個人的にとても興味を持っており

新しい技術によって

必ずしもこれまでの「駅近」などの価値に

こだわらなくても良い生活になる可能性もあります。

 

つまり

これまでとは違った価値観で

不動産を評価する人が増えることで

 

不動産の価値は大きく変わるものと思っています。

 

 

④エリア価値の向上

不動産が有する「場」としての意義

根本的に重要になる。

多方面なサービス展開をすることで

不動産固有の価値を上げつつ

こうした取り組みをエリア全体に拡大することで

当該エリア全体の価値をも上げる方向を

目指す必要がある。

 

ということです。

 

ここは非常に重要なことだと個人的には思います。

 

 

⑤新たな需要の創造

ここに書かれているのは

世界中のどの国も経験したことがない

異次元の水準で高齢化が進展する中で

新しい需要を見つけサービスを提供する必要がある

 

と書かれています。

 

 

⑥全ての人が安心して暮らせる住まいの確保

 

 

⑦不動産教育・研究の充実

ここに書かれていることは

これまで私も考えたことの無いことでした。

 

教育現場において

不動産取引に必要な最低限の知識を得る環境整備

とのこと。

 

これはすごい。笑

 

 

 

 

 

 

かなり長くなってきてしまって

ここまで読んでいる人なんて

いないでしょうが、、、笑

 

 

最後に

 

「技術革新」

 

です。

 

 

ここでは

AI

IOT

ブロックチェーン

という言葉が盛り込まれ

 

取引の電子化や

Society5.0社会への対応

不動産情報の公開

シェアリングエコノミー

について言及されています。

 

 

やはり

テクノロジーを活かした

外部環境が大きくこれからも変わっていく中で

 

シェアリングエコノミーってなに?

と言っているようではダメで

 

外部環境を理解し

外部環境に応じた

不動産の新しいあり方を提供していくこと

プロに求められていることなのだと思います。

 

 

そのなかで

不動産というのは

開発や流通や管理

などというように様々なジャンルに分かれていますが

それぞれのジャンルから新しいものが出てきて

多様化したニーズに即していく。

 

そして地域への貢献をする。

 

というのがこれから最低限必要な考え方なのだと

思いますし

改めて感じました。

 

 

 

 

 

大変長文になりましたが

私も勉強の一環のつもりで

書きました。

 

 

お読みいただき

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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